ひとつのことばで仲直り。

やっとちゃんと話せるようになったみたいだ。

 


内心心待ちにしていた音楽は、自習全振りみたいな1時間で、それに協力してもらってるのではとイリイリしていたのだけど、たぶんそれは校長の陰謀だった。それを明らかにしてくれたB先生には感謝。まったく、わたしたちの共通の時間を邪魔するの好きだな。でもこの時間はかえって、一番仲直りしやすい展開になったかもしれなかった。

不安でイライラして、先生のことを一段と嫌いになりそうだったけど、状況も少しわかっていたし飲み込んでおつかれさまと声をかけられた自分を褒めてあげたい。

 


給食前にすれ違った時も、目を合わせてさっきはありがとうございましたって笑いかけてくれた。それに安心して、わたしも笑顔になり、B先生が協力してくれたことと、Kくん、どうしたんですかみたいなことを軽く聞けた。あぁ、K脱走事件、みたいなネーミングがついていたところを見ると、校長先生あたりがつけたのかなとか、授業の締めの、本意じゃなさそうな訓戒も、校長に言えって言われたんだなと思う。そうか、逃げたから怒ったのか、と納得するとすぐ先生は子どもに声をかけ、教室に行った。わたしも職員室に向かった。

 


Kくんと手を繋いで体育館から戻っていた時、先生がやってきて、が事の始まりだった。イライラを隠しきれてなかった先生。もしかして先生の妬きもちが、Kくんへの怒りの理由だったらいいのに。

 


とにかく、やっと先生が目を合わせたり話をしたりしてくれた。

給食中、職員室に来てなにかをしていった。

今日もわたしの顔を見にきてくれたのではとか思う。大した用事ではないように見えるから。わたしはちゃんと可愛い顔して食べれてただろうか。

ケンカ仲直りして、もっと絆が深まったらいいのに。