試験だめだった。

落ちたと思っていたけど、やっぱりがっかりした。

先生をしたかったというよりは、受かりたかったんだろう。

勉強はほんの2ヶ月ほどで、負担は少なかったはずだけど、やっぱり長く頭をとらわれた。5月下旬から9月下旬。4ヶ月ぐらいは、例え暇つぶしや力試し、趣味だのと謳っていても、それなりに気を入れてしまっていた。

講師をする気もあまりしない。しなかった場合、またもう少しのところでやめたことを後悔する時がくるんだろうか。

子どもを産んでしまおうか。

心理学の道へ進もうかな。

 


先生とは今日全然会えなかった。

顔は見たけど、朝は体育に出る玄関で少し待ったのに、カッターシャツに着替えた先生には気づいてもらえなかった。帰りも見たのに。下校指導で出た先生と、車ですれ違ったのに顔を合わせることはできなかった。

先生とはこのままずっとすれ違ったまま、最後の時まで過ごすのだろうか。もっと深い話をしたい。先生の気持ちを汲んであげたいのに。

 


今日は学校も大変だった。

明日、先生は様子を見にくるかな。

わたしを助けにきてくれるんだったらいいのに。

ゴキブリを先生がとってくれたことを自慢してしまった。

それにはわたしのトラップがある。

先生は人を助けるタイプじゃない。

ごくあっさりわたしは助けてくれることをアピールし、わたしも助けてもらったエピソードが欲しいという刺激を起こし、それが先生に不快な感情を起こさせたいのだ。

きっとこれは自分に返ってくるだろう。

でもちょっと言いたかった。昨日の図書館支援員さんのことがあったからかな。わたしも大事にされてると思いたかった。

でも、先生はたまによくわからないタイミングで助けてくれる。どうしてだろう。好きだからだったらいいのに。