今日はいい日だった。

色々嫌なこともあった日だったけど、いいことで吹き飛んでしまう。

 


1限は30分、というのでパフォーマンス的に早退の子とかの面倒を見て、時間になってもチャイム的なものは結局鳴らず、気持ち焦って先生の教室に飛びこむ。

先生はいつものしれっとした月曜日の感じだったけど、わたしは先生だけに挨拶してみた。先生はまぁ普通めに返してくれた。先生が席を外したり体育大会の練習の準備を進めたりのびのびした感じでいるのを、わたしも好きに過ごしていた。

準備はばっちりだ、と言う先生がかわいい。

準備をばっちりにしてきてる先生がかわいい。それを口に出して言うのがもっとかわいい。

 


1限目終わったなーと廊下に出ると、2年生の主任の先生に慌てて予行の準備に駆り出され、でも準備に参加できること事体嬉しいので、校庭で張り切って準備していた。先生が遠い方の玉入れのカゴを持ってくれた。わざわざ呼び止めて。

 


Kくんを先生が連れ戻したところで、2時間目から予行なのかと思っていたけど、結局たぶんこの時間は支援じゃないと思い至って、落ち着いたとみえる先生に、わたし、たぶんこの時間違う支援なのを思い出しました、と告げたら、先生は近づいて、わたしに触れるような素振りを見せ、すいませんありがとうございました、行ってくださいとかなんとか言って、やっぱりそっとわたしの肩を押したのだ。

 


先生が触れた。

スキンシップだ。

 


ということに結局1日、頭の中を占領された。

朝一の曇りない青空の下での出来事は、わたしをちょっとやそっとじゃ動かせなくした。

 


思うに、失敗ぽいのがよかったのだろうか。

でも最近Kくんの支援がうまくいかない。

一生懸命やらないわけにいかないのだ。

 


5限目が入れなくなって、昼休みに一応言いに行った。言ってよかった。Kくんが大変だったみたいだったから。

それを知らないわたし、5限目が終わって先生のクラスの横を通ると、跳びはねているKくんと先生を見た。先生は苦笑いしつつわたしの行く方向に来る、それにたぶん軽い違和感があって、先生に、ん、なにかお困りですか?と聞いた。先生は全然です!というので、いつかのラインの全然ですを思い出し、自分の傷口を見ながらも、ラインで思い出し、あの、夜遅くにすみませんでした、とラインを送った時間が9時過ぎてたことを暗に謝ると、それはあーもう全然いいですみたいなことを言ってくれた。そのニュアンスは、希望的観測もあるだろうけど、好意的に見えたのだ。嬉しかった、と取っていいのかなと思えたというか。

 


後で聞いて、先生のその時の違和感はわりかし間違ってなくて、こいつ、意外と鋭いななんて思われてたらいいなと思うのだ。