今日はずっと拗ねていて、究極のことまで考えながら、もういい、もうなんだかんだだと無になっていた。

この空虚も慣れるさ〜なんて凹みながら、掃除の後の3年横だけ通ってたら、階段から宮本くんが上がってきた。

一回こちらを見たからこんにちはに備えたのに、目を伏せられてしまった。まあいいやとすれ違おうとしたら、そうだと思い出したように目を上げて、わたしの顔を見た。あっ先生とか話しかけられたので、わたしも、あ、すみません、昨日、ありがとうございましたと言った。階段で身長差が埋まっているところで、真っ直ぐ目を見てきたのでわたしも真っ直ぐ見つめ返した。そこに少し気持ちが込められた気がした。宮本くんも、いろいろな不誠実の後ろめたいことがないことを示しているような気がした。だからそれでわりと解決してしまった。悪い気はしなかったけど、よくもないような気がした。